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学ランと心中

ホモをご飯にかけて食べると美味い。

このBLが最高!2016

ゆく年~~!

くる年~~!

2016~~~~!!!!!

 

 にはまだ早いですが一年間の総括としてわたしの独断と偏見による個人的なBLランキングトップ10を発表させていただきます。

 今月11日に発売される「このBLがやばい! 2016年度版 (Next BOOKS)」に倣って2014年10月1日~2015年9月30日に発売された作品の中から10冊選んでおります。小説はランキングを作るほど読んでいないので、今回はコミックのみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

10位 イトウさん/冥花すゐ

 

イトウさん (EDGE COMIX)

イトウさん (EDGE COMIX)

  • 作者: 冥花すゐ
  • 出版社/メーカー: 茜新社
  • 発売日: 2015/05/29
  • メディア: コミック
 

 もう、もうね、文句なし今年のベストオブ純愛BL作品です。ダークで閉鎖的な世界で攻めと受けが愛の逃避行を繰り広げます。殺しは知っているけど恋を知らなかった攻めと、セックスは知っているけど恋を知らなかった男娼の受け。攻めを好きになった受けが自分にしてあげられることはこれしかないからとすぐに体を開こうとするシーンはただただつらかった。ラストのわずかな光に救われました。このふたりならもう一度最初からやり直せるよね。

 このコミックスにはもうひとつ「cage」という作品が収録されているのですが、表題作のイトウさん以上に闇が深いです。SM、共依存、監禁、メリバなどのワードにソワソワッとくる人は絶対好きだと思う。

 

 

 

 

 

9位 やじるし/はらだ

 

やじるし (シトロンコミックス)

やじるし (シトロンコミックス)

  • 作者: はらだ
  • 出版社/メーカー: リブレ出版
  • 発売日: 2015/02/23
  • メディア: コミック
 

  みなさんも幼い頃に一度はこども会のクリスマスパーティーなんかでお菓子の詰め合わせを貰ったことがあると思うんですけど、この『やじるし』はそういう本です。甘かったり辛口だったり食べると思わず笑顔になったり逆に後味悪かったり~という色んな味のBLの詰め合わせ短編集。

 BLの短編って消化不良で物足りないな…と思うことが多いんですが、はらださんの描く話は短くてもしっかり満足感を与えてくれるのでとても好き。しかもやじるしに出てくる攻めは大体クズ。葛菓子は好きです、でもクズ攻めはも~っと好きです。

  特に『ひきずる音』と『痴漢されている彼を偶然発見して、的な展開で』のクズ攻めふたりが良かったです。非常に愛が歪んでいる。前者の「でもぜっっったいに言ってやらない」と後者の最後のコマは狂気じみていて一度見たら一生忘れられない。

めちゃくちゃ鼻息を荒くしながら書いた感想はこちら↓

 

 

 

 

 

8位 ひだまりが聴こえる/文乃ゆき

 

ひだまりが聴こえる (Canna Comics)

ひだまりが聴こえる (Canna Comics)

  • 作者: 文乃ゆき
  • 出版社/メーカー: プランタン出版
  • 発売日: 2014/10/27
  • メディア: コミック
 

  聴覚障害のある子と、元気で明るいふつうの男の子が大学の講義のノートテイク(耳が不自由な学生の代わりに講義内容を書き留めること)をきっかけに仲良くなっていくお話です。

 突発性難聴になってしまい、障がい者と健常者の間にボーダーを引いて生活していた航平が、正直でまっすぐな太一と出会って少しずつ成長していきます。もしも自分が航平の立場だったら同じように苦しんだと思うし、「周りの人と一緒」から「周りの人と違う」者になり距離を置かれたり変な気遣いをされるのはつらい。そんな今までに悲しい思いをたくさんして他人に対して積み上げてきた航平の高い壁を、バーン!と勢いよく壊したのが太一。『ひだまりが聴こえる』というタイトルは、ひだまりみたいにあたたかな太一の人柄と、その太一を心の拠り所にしている航平の気持ちが表れていて本当に秀逸です。

 いわゆる濃厚な絡みというかラブシーンはほとんどなくて、作者の文乃さんも恋愛要素について悩まれていたようですけど個人的には救済BLだなーと思いました。今後ふたりはどうなっていくのかな~。

 

 

 

 

 

 

7位 若葉寮で、君と/佐久本あゆ

 

若葉寮で、君と (B`s-LOVEY COMICS)

若葉寮で、君と (B`s-LOVEY COMICS)

 

  はい、きました。わたしの大好物の男子高校生の寮モノです。最初から最後まで舞台が男子校です。男子寮です。ありがとうございます。本当にありがとうございます。一瞬男子高校生狂いのわたしのために描かれた本かな?と思ってしまいました。いや違いますけどね。重ね重ねありがとうございます。

 この本は3組のCPのお話が入っています。ひとつめは表紙CPの日高と樋口。恋したい盛りなのに何故か振られてばかりの樋口を慰めつつ自分もちゃっかりアタックする日高、意外とやり手だな。周りの友達とはタイプが全然違うけど、だからこそスッと恋愛を意識出来たのかな。ふたつめのCPは鰐部と沙山。ヒゲと天然のかわいこちゃん。ヒゲがヘタレっぽかったので攻め受け逆でも良かったな~。みっつめのCPは桐野と嶋。嶋だけ唯一男子高校生ではなく、寮監督の大人です。前の2組と比べるとシリアス度が高いですが切なくて良かったです。あのアイビーの花言葉は「死んでも離れない」「永遠の愛」「不滅」あたりですかね。

 ここまで順調にCPが増えると「この若葉寮、ホモ多過ぎじゃない?」と疑問を抱く方もいらっしゃるでしょうが商業BLなのでそこはスルーして読みましょう。ラブの連鎖、最高じゃないですか。

 全体的にいちゃらぶ要素は薄めで濡れ場もほぼ無しなんですが、男子高校生同士のテキトーな会話とか、ふざけた冗談とか、その場のノリがとてもリアリティあって良かったです。わたし、来世は若葉寮の食堂のおばちゃんになるね。

 

 

 

 

 

6位 恋愛ルビの正しいふりかた/おげれつたなか

 

恋愛ルビの正しいふりかた (ディアプラス・コミックス)

恋愛ルビの正しいふりかた (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: おげれつたなか
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: コミック
 

  6位にはペンネームのインパクトに定評のある作家さんこと、おげれつたなかさんの『恋愛ルビの正しいふりかた』を選びました。

 表題作は元陰キャラ現美容師イケメンの攻めと元ヤンのアホの子受けのお話で、受けの夏生がとにかく可愛かった。アホだけど一途でけなげで抱きしめたくなる。夏生と一緒にドンキでお買い物したい絶対楽しい。

 もうひとつの「ほどける怪物」は前作の『錆びた夜でも恋は囁く 』で恋人にDVを行っていた最低男ことかんちゃんとその同僚の話です。かんちゃんは錆びた~ではとにかく酷い男だったので、彼が主人公と聞いたときはオイオイお前他の男と幸せになる資格あるのかよと少々憤りつつ読んでいたのですが、かんちゃんもまた前の会社のことや学生のときの楽しかった過去を引きずっていて、重いものを抱えて過ごしていたんですね。弓を殴ってたのは最低な消えようのない事実だけどかんちゃんも幸せになって良かったよ…転職して秀那と出会えて本当に良かったよ。

 あと錆びた~の携帯といい、恋愛ルビ~の植木鉢といい、ほどける怪物のカメラといい、わたしはおげれつさんの小物をストーリーに取り入れる演出(?)がすごく好きなんですよね。どこにでもあるものが攻めと受けの中で意味をもつ感じがドラマティックで良いなあ。

 

 

 

 

 

5位 sick/倉橋トモ

 

sick (バンブーコミックス Qpaコレクション)

sick (バンブーコミックス Qpaコレクション)

  • 作者: 倉橋トモ
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: コミック
 

 『受け(表紙の黒髪のほう)も可愛いけどそれを上回るくらい攻め(表紙のドヤ顔のほう)が可愛いで賞』を(わたしが勝手に授与して)受賞した作品です。先日朝の某ニュース番組でかわいい男子特集をやっていましたが、何故この攻めを取材しなかったの?という気分になりましたね。

 sickは家柄良し顔良し要領良しでモテまくり調子こきまくりのイケメン大学生攻めとちょっとどんくさい先輩受けのお話です。攻めの須藤みたいな全身から自信が滲み出ている大学生、たまに合コンにくるよな。さてこの須藤のどこがかわいいのかと申しますと、はじめは岸先輩のことをからかって遊んでいた須藤が深くかかわっていけばいくほど自分のペースを乱されて格好悪くなっていくところが本当に本当にかわいいんです。格好いいのに完全に格好良くなりきれない攻め、すごく好きなんですよね…イイ……。最後の須藤が岸先輩の頭洗いながら「何やってんだ俺…」って照れてるコマ…めちゃくちゃイイ……。

 男同士がどうとか特に深く考えずサラッと読めてお手軽に萌えられるのも良いです。疲れているときはこういうライトな王道BLを読むに限る!

 

 

 

 

 

4位 夜はともだち/井戸ぎほう

 

夜はともだち (POE BACKS Babyコミックス)

夜はともだち (POE BACKS Babyコミックス)

 

  4位にはわたしが大好きな作家さん、井戸ぎほうさんの『夜はともだち』を選びました。ノーマルな攻め×真性ドMの受け。SMプレイそのものを楽しむというよりは、性の不一致がテーマになっているような気がします。「いたぶること、唯一ゆるされた愛しかた」という帯の言葉がこの作品のすべてを表しています。

 マゾヒストの相手を好きになってしまったとき、ノーマルの自分は相手を痛めつけることができるのか?好きなひとを自分の手で殴って、足で蹴り上げて、縄で縛って、鋭利な刃物で傷つけることができるのか?血を流す相手を上から見下ろしながら口汚く罵ることができるのか?ということを考えつつ読みました。

 最初は興味本位でSMを行っていたけど、だんだんと飛田くんの体を傷付けるたびに自分の心に傷を負っていく真澄と、真澄に好意はあるもののドMなので恋人のように優しく抱かれても最後までいけない飛田くんの葛藤がどうしようもなくて悲しい。お互いのことを愛していても、愛し方が違うだけで幸せのかたちから遠のいていく。

 ラストは真澄に自分が喜ぶこと(性行為の途中で暴力を振るわれたり暴言を吐かれること)をしてもらっていた飛田くんが逆に真澄の喜ぶこと(いわゆるふつうの恋人同士のようなこと)を自発的に行っていたので、飛田くんの成長っぷりとふたりの不毛な関係にちょっとだけ光が見えて安堵しました。性癖は違うけど、飛田くんが真澄の目を金星に例えたときから彼らの気持ちは同じだったんだな。

 

 

 

 

 

3位 BlueMoon,Blue ~between the sheets~/橋本あおい

 

BlueMoon,Blue ~between the sheets~ (ディアプラス・コミックス)

BlueMoon,Blue ~between the sheets~ (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: 橋本あおい
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: コミック
 

  余裕たっぷりな金持ち社長攻め一瀬さんとお色気バーテンダー受け高史の『between the sheetsの続刊、『BlueMoon,Blue ~between the sheets~』です。わたしも今まで数多くの魔性受けに出逢ってきましたが、正直ここまでえっちな受けは前代未聞で衝撃的だったので3位に選ばせて頂きました。

 何がエロいってまず職業がバーテンダーの時点で既にエロいですからね。脱いでも誘っているように見えるし服着てても誘っているように見えるって本当に何なんですかね。まあでもバーテンダーの受けなんて世の中に何人もいますよ。彼、高史の本領発揮はベッドに入ってからなんですよ。快感に従順というか見た目に反して結構積極的なんですよね。

 この本には『_xyz』という描き下ろしが収録されているんですけど、攻めの一瀬さんが「いれてほしそうだな」と煽ったら高史がキスしながら一瀬さんのブツを弄んで「貴方はいれたくないんですか?」って煽り返して、最終的に一瀬さんの方から「いれさせてくれ」って高史にお願いするシーンは興奮し過ぎて頭がおかしくなりそうでした。いにしえの少女漫画に伝わる「頭がフットーしそうだよおっっ!」という名台詞はおそらくこういうときに使うんですね。高史が「いれる?」つってるコマの挑発的な顔がとにかく最高。なるほど、ここが噂の桃源郷ってやつだったのかあ~…。橋本あおいさん、性癖ど真ん中の漫画を描いてくださってありがとうございました。これからも応援しています。

 

 

 

 

 

2位 花は咲くか(5)/日高ショーコ

 

【小冊子付】花は咲くか (5) 特装版 (バーズコミックス ルチルコレクション)
 

  個人的にこういう1年単位のランキングに既にたくさん巻数の出ている人気BL漫画をランクインさせるのはいかがなものかと思いつつ、でもやっぱり大好きな作品なので入れさせて頂きました。

 わたしはただ攻めと受けが結ばれてよかったよかった~だけじゃなくてお互いに相手を通じて人間的に成長していくBLがとても好きなんですけど、『花は咲くか』はそれが攻めと受けに留まらず彼らの周囲にいる当て馬や脇役も一緒に成長しているのが分かるので本当にすごいなと思いますし、何度も読み返したくなってしまう。

 『花は咲くか』は登場人物たちの成長物語でもあり且つちゃんと胸キュンBLシーンもあるのがよい。この5巻で言うと「今日引っ越してきたのは俺のためですか?」って聞く蓉一に「違うよ、俺がお前のそばに居たいと思ったからだ。俺のため」ってサラッと返す桜井さんとか最高に格好いい…。最初はヘタレ全開だった桜井さんが今でははちゃめちゃ格好いい…。男同士とか仕事のこととか家のこととか問題が山積みだったけどそれを乗り越えたからこそこれからもずっと幸せに暮らすんだろうなあ、と確信できるふたりですね。

 わたしには趣味や好みもあるから押し付けはイカンなと思いつつつい「○○読んでないとか絶対人生損してるよ!」と言いたくなるゴリ推しBL漫画がいくつかあるんですけど、そのうちのひとつがこの作品です。仕事に疲れているひと、将来に悩んでいるひと、恋愛がご無沙汰で心が枯れているひと、色んなひとに読んでほしい。わたしも最近知ったんですけど、LINEマンガで無料配信もやっているようなので良い腐女子のみんなは是非検索して読んでみてくれよな。

めちゃくちゃ幸せと寂しさを噛みしめながら書いた感想はこちら↓

 

 

 

 

 

1位 寄越す犬、めくる夜(1)/のばらあいこ

 

寄越す犬、めくる夜 1 (Feelコミックス オンブルー)

寄越す犬、めくる夜 1 (Feelコミックス オンブルー)

  • 作者: のばらあいこ
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2015/01/24
  • メディア: コミック
 

  正直2015年1月末の時点で「あっ、今年のベストオブBL決まったな」と思うほど惹きこまれたのがこの『寄越す犬、めくる夜』です。その予想通り今年出たBLコミックスの中では私的にダントツ1位でした。平凡そうな男の足元に寝転がるストッキングの男と金髪刺青の男の表紙に、「極めて、凶悪な、W受」という帯のアオリ。こんなん見たらもう読むしかないでしょう。

 1巻はドロドロ三角関係の幕開けって感じで、新谷と同じカジノで働いていて横領をしてしまったクズチンピラで金髪ワンコの菊池(受)と、可愛い顔してド変態、ヤクザの会長の〝オンナ〟の須藤(受)と、ヤクザカジノのバーでアルバイトをする新谷が主な登場人物です。この人物紹介見ただけで闇のにおいしかしないでしょ?1巻にして既に全員人生に行き詰っている感が好きです。

 物語は横領がバレた菊池とその巻き添えを喰らった冤罪の新谷が須藤にシメられるところからはじまります。これ本当にBLか?ヤクザ漫画なのでは??もしくは闇金ウシジマくんの新エピソード??などと疑いたくなるような出だしです。須藤が与えた見せしめの罰もBLにありがちな「らぶらぶえっちなお仕置き♡」というよりは「えぐいセックス」って感じです。

 個人的には普通そうに見える新谷が一番狂ってると思うんですけどどうなんですかね。ドン底まで堕ちた菊池に優しくしつつ、ヤクザに飼われている須藤とも寝て、最後に一体何が残るんでしょう。

 自分は単行本派なのでいま彼らが本誌でどうなっているのか全然分からないのですが良い意味で読むのが怖いです。というかそもそも新谷と菊池と須藤、まだ生きてるよね……?と不安になりつつも2巻発売が楽しみでなりません。

めちゃくちゃ心拍数を上げながら書いた感想はこちら↓

 

 

 

 

 

 

と、個人的に萌えた!感動した!面白かった!恐れをなした!心のちんこがざわついた!などの観点で自分にビビッときた作品を10位まで選んでみましたがいかがでしたでしょうか。既にブログ内で感想を書いてしまった本もいくつかあるので意外性はなかったかもしれませんがそれだけ思い入れのある好きな作品だったということで…笑。少しでもBL漫画を購入する際の参考になれば幸いです。

 それでは、来年も良きBLライフを!