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学ランと心中

ホモをご飯にかけて食べると美味い。

やじるし/はらだ 感想

こんばんは~。

好きなBL作家さんの新刊を予約するたびに「よし、今月も頑張って生きよう」と思うタイプの腐女子です。パンはキリストの肉体、ぶどう酒はキリストの血、ホモは私の生きる糧。

今日はAmazonで予約していたはらださんの新刊『やじるし』が届いたので鼻息を荒くしながらレビューを書きます。

 

やじるし (シトロンコミックス)

やじるし (シトロンコミックス)

  • 作者: はらだ
  • 出版社/メーカー: リブレ出版
  • 発売日: 2015/02/23
  • メディア: コミック
 

 【内容紹介】

新歓で慣れない飲み会と酒で圧倒されていたところ
声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。
「このあとフケねえ?」と誘ってくれたが…。
下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、
あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。

                                「Amazon」より引用

 

 

 

 

(以下ネタバレ有)

 

 

 

 

 

 

 

はらださんの短編集です。

個人的に商業BL漫画は読切りだと少し物足りないし、逆に続き過ぎてもマンネリになっちゃうので1~数冊で完結するのが好きなんですけど、この『やじるし』は全ての作品が読切りだったにも関わらず30~40ページでひとつの話がものすごく濃く綺麗にまとめられていました。

それでは順番に濃厚BLストーリーを紹介していくぜ!

 

 

【やじるし】

表面上は優しく接してぼっちを利用しようとするノンケ攻め×優しくされてまんまとノンケに惚れてしまったゲイぼっち受け の話です。

ノンケは人当たりの良さそうな顔をしてゲイに近づいて、ゲイにお金を借りたりパシリに使ったり自分に惚れていると分かったとたん性欲処理にゲイを使うドクズです。擁護出来ない度が過ぎたクズことドクズ。

ここまではノンケに対して殺意しか湧かないですよね。でもまぁちょっと待って。

彼、ゲイに恋人が出来たと聞いて急に不機嫌オーラ全開になるんですよ。

おやおや…?お前ホモとかキモいってさんざん貶してたやん…??

ゲイ→ノンケのようでいて、実はノンケからもゲイに向けたやじるしが出ていたんですね。ノンケ自身も気づかないうちに。

何されてもノンケのことを一途に溺愛しているゲイの泣き顔も可哀想でドエロだったんですけど、欲を言えば自分の気持ちに気付いてしまったノンケがゲイに心から優しくしているところも見たかったかな。

 

 

 

 

 【ひきずる音】

幼いころ事故に遭って左足が不自由になった攻め×攻めが事故に遭ったのは自分のせいだと思い込んでいる受け の幼馴染BLです。

ある意味鳥肌が立つほど恐ろしいダークホラーだった。

不幸な偶然が重なってしまっただけなのに「自分が置いてけぼりにしたせいで攻めは車に轢かれて左足が不自由になってしまった」と罪の意識を感じて周りから過保護と言われるほど攻めに尽くしている受け。攻めに言われればキスもそれ以上のことも何でもするんですけど、現時点ではその行為は愛情というより贖罪に近くて痛々しく思えてきます。

そんな受けが大好きで、自分だけのものにしたくて、本当は完治しているのに足が治っていない振りを続ける攻め。そのせいで受けが苦しんでいることを分かっていても左足をひきずって歩く限り受けは一生自分だけを見てくれるんだからやめられないとまらない仮病えびせん。

タイトルの『ひきずる音』ですが、この「ひきずる」は攻めの左足のことだけじゃなくて、「ひきずる(=受けのトラウマを攻めが故意に長引かせる)」とか「ひきずる(=攻めが受けを精神的に拘束し、無理やり自分のそばに引き寄せて置く)」みたいな意味も指しているのかなと思いました。

業が深くて、でも癖になる話だった。

 

 

 

 

 【歪みはじめ】

鬼畜教師攻め×家庭環境に難アリのぼっち生徒受け

はらださんの『変愛』という本に収録されている「教室の歪み」よりも前の話です。「教室の歪み」は調教済の受け、「歪みはじめ」は教師の甘い毒牙にかかるまでの受けが描かれています。

この教師まだまだ謎が多いんですけどどうやらちょっと優しくすれば引っかかりそうなチョロい生徒にピンポイントで狙いを定めて卒業するまで生徒のことを‟‟可愛がって””いるようですね。欲望は見えるけど愛情はなさそう。

単純で飢えてる、だから簡単に染まる。寂しさや弱さにつけこまれた作中の生徒も教師の手に堕ちて淫乱ボーイに染められてしまったわけですが、この状況が受けにとって幸せなのか不幸なのかは分からない。

 

 

 

 

【痴漢されてる彼を偶然発見して、的な展開で】

可愛い顔した小動物系の攻め×イケメンで良い奴だけど痴漢被害に遭ってしまう受けの話です。

もうタイトルそのままです。痴漢モノです。乳首が見えるまでシャツ捲ってパンツも脱がして…っていくら満員電車でもそんなん絶対バレるやん?!とハラハラしながら読んだけど最後まで攻め以外の人には全く見つかりませんでした。イケメンの乱れた制服や精液の臭いにも気づかない他の乗客たち、幸村とかいう中学生のテニス部員によって全員五感を奪われてしまった可能性が非常に高い。

便宜上攻め受けと表記しましたが実際は可愛い顔の攻めとイケメン受けが作中でニャンニャンすることは一切ありません。受けはひたすらモブの野郎共から痴漢に遭い、偶然その場に居合わせていた攻めは身も心もボロボロになった受けを憐れんで優しく介抱する。しかしこれらの痴漢事件はすべて攻めが仕組んだことでNTR属性のある彼は好きな男がモブに寝取られる快感に酔いしれています。

余談ですが私も最近BLのNTR性癖に目覚めまして、「クセになってんだ、脳内でモブ生み出すの」とキルアの真似をしながら男キャラを好きになるたびに必ず一度は彼らをモブおじさんに抱かせているのですが、「一体私はいつから全うな人の道を踏み外してしまったんだろう…」とたまに思い悩むことがあります。

 

 

 

 

【れいの男】

幽霊疑惑のある攻め×おばけが怖くて会社で自慰を始めるゲイ受け のオフィスBLです。

これは明るいラブコメだったので軽い気持ちで楽しく読めました!

しかし「おばけが怖くて会社で自慰を始める受け」って意味分かんねーよ!って思うじゃん?私も意味が分からなかったです。受け曰く会社でのオナニーは『霊的なものはエロいことすれば寄ってこない』という説に基づいた儀式的行為らしいです。腐女子の自分としては願わくば怖がりの生徒が多い男子高校などでこの説が広まって欲しい。

このあたりで悲しみが頂点に達したので言いますけど、はらださんの描く濡れ場エロティックで大好きなのに最近男性器がガッチリ白抜き修正でつらい。時々きりたんぽに見えてとてもつらい。商業BLに秋田県の郷土料理を出すんじゃねえ。

 

 

 

 

【変愛 間男変】

 隠れSの攻め×シチュエーションフェチの受け の話です。

これも同作者さんの『変愛』という本に同じCPの作品があります。このふたり好きなのでまた見れてよかった。

今回のシチュは配達員間男のNTR強姦プレイからの彼氏帰宅からのお清めセックスの予定だったんだけど途中で失敗。でも代わりにガードマン×スーツというコスプレではなく本来彼らが勤めている職場の制服青姦プレイを堪能できたので満足。

それにしても制服ってなんであんなにそそるんですかね?誰か納得できる説明して。全国腐女子学会で発表して。